退職代行サービスを利用したい気持ちはあるが、ちょっと怖い。そんな不安を抱えていませんか?
確かに、今日の朝からでも、もう二度と会社に行かずにこのまま退職できるのは魅力的ですが、少し怪しい気もしますよね。
なので、今回は退職代行のメリット・デメリットをすべてまとめて解説しています。
結論から言うと、退職代行はデメリットもありますが、それ以上にメリットの大きいサービスです。
実際に退職代行会社に取材して聞いた内容も掲載しています。ぜひ退職代行を利用の際に参考にしてみてください。
目次
退職代行を利用する3つのデメリット
まずは皆さんが気になるであろう退職代行のデメリットから先に紹介していきたいと思います。
1.お金がかかる
退職代行を使う一番のデメリットはずばり、お金がかかる事です。会社によって様々ですが、だいたい3~5万円の費用がかかります。
なので、当たり前ですが自分で退職した方がお金はかからないです。
しかし、有給休暇で退職代行の料金をまかなうこともできます。
例えば、自分で退職する際に、「明日から会社を辞めます!有給も全部消化させてください!」とはなかなか言いづらいですよね。
でも退職代行では有給休暇の申請もしてくれるので、自分で退職するよりも多くお金がもらえる事もあります。
有給休暇が3~5日以上残っている人は、実質お金がかからない場合も。
以下、公務員の平均年収から算出した有給の目安なので参考にしてください。
勤続年数 | 付与される有給 | もらえる金額(目安) |
6ヶ月 | 10日 | 150,000円 |
1年6ヶ月 | 11日 | 165,000円 |
2年6ヶ月 | 12日 | 180,000円 |
3年6ヶ月 | 14日 | 210,000円 |
4年6ヶ月 | 16日 | 240,000円 |
5年6ヶ月 | 18日 | 270,000円 |
6年6ヶ月〜 | 20日 | 300,000円 |
また、こちらの【有給の申請方法】バイトも有給は取れる?意外と知らない有給の基本ルールという記事ではバイトの有給について詳しく書いてあります。こちらも合わせてお読みください。
2.会社の人に迷惑をかける
退職代行を使った場合、引き継ぎがうまくできずに、残された社員にそのしわ寄せが来る可能性はあります。
一人分の仕事量が残った社員に振り分けられるので、どうしても迷惑をかける同僚や上司がいるのは事実。
なので、引き継ぎをきちんと済ませてから退職するほうが、会社側としても嬉しいでしょうね。
しかし、迷惑をかけてしまうのは事実ですが、会社によってあなたが限界近くまで追い詰められているのも事実です。
一度、精神を病んでしまうとそれこそ、仕事はおろか日常生活にも大きな支障をきたします。転職や社会復帰も遅れてしまいます。
会社に迷惑をかけてしまうのは事実ですが、たった1度の人生ですので、そこは自分を優先してもいいのでは?
また、どうしても会社の人に迷惑をかけたくない、という人は、引き継ぎ資料を作り上げてから退職代行を使ったら良いですね。引き継ぎ資料も退職代行を通じて会社に渡してもらうことができます。
[Q&A:退職代行は非常識?]
3.退職したことが周りにバレるかも
実際に退職代行を使った場合、会社が実家に電話をかけてしますケースも少なからずあるそうです。稀なケースですが、その場合は家族に退職したことがバレてしまうこともあります。
また、会社の同僚には退職代行を使って退職したことがバレてしまうでしょう。なので、既に人間関係がある場合はきまずくなってしまいます。
損害賠償は合法!訴えられる心配なし
ここまで退職代行サービスのデメリットについて紹介してきましたが、あなたが一番気になる部分は「そもそも退職代行って違法じゃないの?」という部分だと思います。
結論から言うと、退職代行は合法のサービスです。
実際に退職代行会社の話によると、今までに訴えられたことは1件もないみたいです。
むしろ労働者に損害賠償を請求されることは法律で禁止されています。
(労働基準法第16条)
「使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。」
このように会社側が、退職する際に損害が発生したなどと言って、法外な損害賠償請求を起こすこと自体が違法なのです。
たまに「うちの就業規則に記載しているから合法だ!」と言うブラック会社も実際ありますが、就業規則は、労働基準法には勝てません。そのような就業規則は無効なので安心してください。
また、訴えるぞ!と言う社長もいますが、実は訴えても負けることが分かっているので、実際に訴えることはまずありません。
なので無意味な脅迫に怯えなくても大丈夫です。
また、こちらの退職代行サービスは非弁?退職代行の安全性や弁護士との違いを徹底解説という記事では非弁行為について詳しく書いてあります。こちらも合わせてお読みください。
退職代行を利用する5つのメリット
次に退職代行のメリットについても紹介します!
1.ほぼ確実に退職できる
自分で退職しようと退職願いを上司に渡しても、退職願いを破られたり、そのままうやむやにされた事はありませんか?
会社によっては辞めるまでに部長面談、社長面談など煩雑なステップが必要な場合もありますよね。
しかし退職代行サービスを使えば、そのような対応はされません。希望日にきちんとやめることが可能です。明日からでも即日退職することもできます。
また、こちらの退職代行で引き継ぎせずに辞めても大丈夫!懲戒解雇や損害賠償についても言及という記事では懲戒解雇や損害賠償について詳しく書いてあります。こちらも合わせてお読みください。
2.退職日を延ばされない
退職したいけど、上司から「この仕事が終わってからにしてくれ」とお願いされて、1ヶ月、2ヶ月、、と引き伸ばされる可能性もありますよね。
同僚への同情や後ろめたさで、自分で退職日をズルズルと伸ばしてしまう危険性もあります。
しかし退職代行サービスなら、その日から退職することも可能です。
何故なら、「最短2週間で会社を辞めても良い」と民法にしっかり記載されているからです。
(民法627条引用)
「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。」
なので、残りの2週間は有給休暇を使えば(有給がない場合は欠勤する旨を伝えてくれる)、その日から退職しても合法なのです。
また、こちらの法律上は2週間で退職できるって本当?意外と知らない真の退職ルールという記事では法律上の退職のルールが書いてあります。合わせてお読みください。
3. 二度と職場に行かなくて良い
毎日重い足を引きずりながら会社まで歩いていく事を考えるだけでも、気分がどんよりとしてきますよね。
それが、今日の朝から、もう退職できるんだ!と思えれば、世界が明るく感じられませんか。
退職代行を使った日から、会社に行かなくていいというメリットは絶大です。
また、退職日までは有給休暇なので、その間は転職活動など自分の時間をしっかり確保できるのも嬉しいところです。
4.会社の人と自分でやり取りしなくて済む
自分から上司に「退職します」と言ったり、自分から気まずい退職手続きをお願いすると考えるだけでもおっくうですよね。
退職するまでに、「今辞めるなんて非常識だ!」など上司から怒鳴られたり、「これで損害が出たらおまえのせいだからな」などの脅迫的な対応をされる場合もあるでしょう。
また、引き継ぎをする間、同僚から嫌味を言われたり、冷たい視線を浴びる事も・・・。
周囲の目を気にしながら退職するための事務処理をするのはかなりの苦痛です。
退職代行を使えば、そんな嫌な手続きの一切を代行してくれるので、ほっとします。
5.有給取得漏れがない
「2週間後に退職したいので、今日から有給休暇つかいます!」とは、なかなか言えませんよね。
退職までに有給休暇を使いたくても、うやむやになってそのまま退職する場合も。
退職代行なら、言いにくい有給休暇の申し出なども代行してくれるので、有給休暇をしっかり取ることができます。
有給休暇と言っても、20日分残っていれば、ほぼ1ヶ月分の給料がもらえるのですから、今後の生活を考えても大きな金額ではないでしょうか?
退職代行サービスを使って辞めるまでの流れ
▼STEP1.退職代行サービスへご相談
依頼したい退職代行サービスの公式サイトから申し込みをします。
申し込み方法はそれぞれの業者によって異なりますが、「LINE」「電話」「メール」で受け付けているところが多いです。
相談する前にヒアリングシートの記入を求められるので、回答してください。
この際にはまだ確実に利用すると決まっていなくても大丈夫です。
不安な点や気になる点を相談し、退職代行サービスの利用を検討しましょう。
▼STEP2.代行費用のお支払い
退職代行に依頼すると決まったら、実行する前に代行費用のお支払いを済ませます。
お支払い方法は、銀行振込・クレジット決済が主ですが、銀行振込にしか対応していない業者もあるので、当日の朝に実行してほしい場合はお気を付けください。
▼STEP3.実施日を決め、業者から会社へ連絡
「いつ退職の連絡をするのか?」の予定を決めます。
実施日が決まったら、退職の連絡は退職代行サービスの担当者にお任せして、あなたは退職届を郵送します。会社の人と連絡を取る必要はありません。
▼STEP4.無事、正式に退職!
担当者から、退職が承諾されたという連絡が来たら、ひとまず退職は完了です。
このあと、担当者の指示に従って退職に必要な書類の手続きを済ませてください。
手続きがすべて完了したら無事正式に退職です!
※有給休暇を利用した場合は、「実際に退職が承諾された日」と「正式な退職日」が異なります。
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