中小企業に3年勤めて退職した太田と申します。
退職後はベンチャー企業に転職。現在はやっとやりがいのあるキャリアに出会うことができました。
3年という期間で中小企業を退職した理由は、自分のキャリアに対する不安感でした。
中小企業は、
- スキルの身につかない業務
- 激務だけど変化のない仕事内容
- 次々と辞めていく若手社員
今この記事を読んでいるあなたも昔の私のように自分の思うキャリアや職場と、実際の仕事内容へのギャップに苦しんでいるのでは?
この記事では私の体験談を元に、中小企業の退職を考えているあなたに向けて具体的なアドバイスをまとめました。
ぜひ、お役立てください。
目次
悩んでいるなら、中小企業を辞めよう!早い行動が吉
あなたもご存知の通り、いわゆる日本の中小企業はかなり慣習が多い環境。新しいこともあまり好まれず、仕事内容も同じことの繰り返しになっていたりしますよね。
「今の職場を辞めても転職できなかったらどうしよう…」と考えている人も多いかもしれませんが、そんな心配は無用です。
中小企業出身でもちゃんと転職できますし、むしろ今までの経験を活かしてキャリアアップすることも可能です。
1つずつ丁寧に解説していきますね。
転職は珍しくない!転職希望者より求人数の方が多い現状
しかし、世間的にみると転職は決して珍しいことではありません。ある転職エージェントの調べによると20代の35%、全体で見ると52%の人が転職を経験しております。
また、以下のグラフは、2004年〜2016年までの有効求人倍率を示したものです。
このグラフを見ると、転職希望者よりも転職求人数の方が多いとこがわかります。
(引用:厚生労働省)
変化の少ない中小企業にいるとなかなか感じにくいかもしれませんが、転職は決して珍しいことではありません。
まずは、「転職は特殊なこと」「転職は危険なこと」という思い込みを捨てましょう。
特に今の転職状況は売り手市場真っ只中。このタイミングとチャンスを掴まない手はありませんよ。
お金の不安は失業保険が解決!転職活動中のお金も心配なし
転職は珍しくないと言っても、やはり不安ですよね。
特に一番はお金の心配だと思います。もし転職活動が長引いて、次の仕事が決まらなければその間は無収入ですからね。貯金がない人にとっては、辛いところ。
しかし、安心してください。
失業保険を使えば、しばらくは毎月15万円程の収入を得ることができます。(給与や勤続年数にもよります)
ただ、自己都合の場合での失業保険の支払いは退職から3か月後となるので注意しましょう。
「そうは言っても…」と他にも様々な理由があるかもしれません、しかし、お金が足枷になって今の生活が続いては何も解決しません。
今後は動くリスクよりも動かないリスクが大きくなっていきます。退職時は一見資金面でマイナスになりそうに思えますが、今の状況を漫然と続けていく方がよっぽどマイナスになります。
繰り返しですが、失業保険やバイト(本当にピンチな場合)を組み合わせれば、お金の心配はほぼ0になります。
動き出した瞬間から今抱えている不安が拭い去れますよ。
うつ病になってからじゃ遅い!心が壊れる前に退職を
私も退職間際は心身ともに限界でした。
この記事を読んでいるあなたも同じ状況ではありませんか?
先ほどから転職は珍しくないと再三紹介していますが、それは心身ともに健康ならばの話です。
これが、もし退職を引き伸ばしてうつ病にでもなった日には大変です。まともな転職活動もできない状態になりますし、何より仕事以前の問題にあなたの人生に大きな悪影響をおよぼします。
あなたが思い描く将来も心身の健康があってのものですよ。
心が壊れたらどうしようもありません。そうなる前に今すぐ退職しましょう。
いざとなったら同業他社へ!中小企業経験があるのはやっぱり強い
もし万が一、転職活動にうまくいかなかったとしても問題ありません。
その時は今の業界の同業他社に戻ると言うのも選択肢の1つです。
中小企業が存在している業界は同じ規模の企業も多く存在しています。つまり今のあなたは同業他社からすると即戦力として採用したい人材なのです。
当然のことですが、その産業がニッチであればあるほど職業経験者は少ないです。その場合の経験者としての転職は強みでしかありません。
上手くいけばブランクがあっても今の現状よりも良い条件で声がかかることもしばしばあります。
深刻に考えずに安心して転職活動に臨みましょう。
中小企業の3年以内離職率は44%!私の退職体験談
実は中小企業に新卒で就職した人の3年以内の離職率はなんと44%!中途採用の場合でも約30%と言われています。
それだけ現実と理想のギャップに苦しむのでしょう。そして、中小企業を3年で退職した私もその1人です。
ここではそんな私の退職体験談を紹介します。きっと共感していただける部分も多いと思います。
社内でしか通用しない業務や知識 – 他でやっていけない不安
私が学生の頃は「就職して一生懸命仕事をしていれば自然とスキルが身についてどこでもやっていける人材になれるだろう」と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
私の入社した会社では何をするにも根回しや無駄な会議、何のためにするのか分からない決まりを守るためひたすら作業に時間を取られて過ぎていく日々が待っていました。
- 結局何も決まらないまま何時間にも及ぶ会議
- PCやスマホを使うと心象が悪い(らしい)ため基本的に資料は手書き
- 期限を守らない上司や同僚へのリマインドメール
中にはExcelでの計算を暗算しなおさなければならないという部署までありました。
もう、本当に意味の無い事ばかり。
しかも、部署内で居やすくなるために上司との飲みは必須。何百回も聞いた武勇伝と訓示をひたすら聞かされながら、お会計はきっちり割り勘。
さらに、さらに土日もゴルフなどの社内接待が入ることもしばしば。
中小企業では社員の距離感が近いだけに気を遣うことが山ほどあります。
もう本当にスキルどころではなかったです。
仕事は長時間で激務、けれど変化はなく同じことの繰り返し
どこの中小企業も同じで常に人手不足ですね。その為、年中忙しくなるのは当たり前で激務の方が殆どなのではないでしょうか?
毎日深夜近くまで仕事詰めの毎日。しかし仕事内容は何年たっても同じことの繰り返し。
私の会社では勤続30年以上のベテラン社員が「基本的に毎年毎年同じことを繰り返していく。やっていることは自分の入社時から大して変わっていない。」と言っていました。私はそれを聞いてぞっとしました。
業界にもよると思いますが、私のいた会社は変化の少ないハード系の業界だったので毎年毎年ひたすら同じことの繰り返しでした。
自分の先輩も直属の上司も同じことをひたすら繰り返している。
自分も同じように何十年も変化も進化もなく同じことをしていくと考えると耐えられませんでした。
自分より若手の社員が次々と辞めていった
私の入社後も数人、新卒や中途で後輩が入ってきました。
新人が入り自分が後輩を育成することで少しでも職場の雰囲気や業務の仕方に変化をもたらすことができるのではないかと思いました。しかし新人の多くは私が抱いているのと同じような理由で一年足らずで辞めてしまいました。
いつまでも自分よりも若手が育たない環境は苦しいものがありました。
実際にこの状態が続いて分かりましたが、自分の下が育たずにいると勤続が長くなってもいつまでも下積みのような仕事をさせられてしまいます。
そして変化がないと自分自身のメリハリもなくなります。
結果、仕事自体へのモチベーションも下がっていきます。
中小企業を辞めて外資系企業へ転職
このままだと自分がどこにいっても使えない人間になるんじゃないかと不安になり、3年目に転職しました。
辞める前は本当に不安でしたが、いざ辞めてみるとどうってことはなかったです。
なんで今まであんなに悩んでいたのだろうとか、もっと早くやめればよかったとか、そんな感情を抱きつつ、新しい環境で気持ちよく仕事をしています。
転職先の外資系企業では無駄な会議や残業はなく、結果を出すことを目的としてとてもサッパリとした雰囲気です。今まで私がいた環境とは真逆の雰囲気です。
無駄な作業や気遣いが減ったので職務に打ち込むことができるし、残業=非効率な人という認識でいるので同僚はみんな基本的に定時退社しています。
結果を出す責任は重たいですが、効率を最優先して定時退社できるのは本当に最高。
平日でも仕事後に自分の時間を楽しんだり、勉強のために時間を使う事ができます。
転職してよかったと、心から思っています。
実際に中小企業を辞めて転職した人の声
私以外の人の転職体験談も紹介しておきます。
中小企業なんてどこも一緒よ
正直、やりたい事も特にないし辞めた後のビジョンも見えないから、なんとなく惰性で働いてる感じなんよね— Ruko@幌筵泊地の金剛提督 (@Ruko_ruri) April 26, 2019
中小企業をスムーズに辞めるための3つの方法
この記事を読んで中小企業を辞める決意が固まってきた人も多いと思うので、スムーズに辞めるための3つの方法について紹介します。
1.年度の切り替え!3月を区切りに退職
穏便に辞めやすいのは年度の区切りになる3月のタイミングです。
辞令での配置換えや転勤などもあり社内外どちらに対しても目立ちにくく、波風の立たないのがこのタイミングです。
そのために新年くらいまでに退職届けを準備しておきましょう。
ただ、体調やメンタル面など切迫した理由があるならば時期にこだわる必要はありません。ご自身の事情を優先させましょう。
2.時期にこだわらず強引に退職
もちろん本当に辞めたい時は時期にこだわらずに退職することがおすすめです。
法律的には退職する14日前までに退職の旨を伝えれば辞めることができます。
また有給が残っていたら、退職を伝えたのちに退職日まで有給を使用することも可能です。そうすれば、極論を言うと明日からでも辞めることは可能なのですが…さすがに言いづらいですよね。
ただでさえ社員同士の距離が近く、全社員顔見知りでもおかしくない規模の中小企業で突然の退職願い、更に有給まで消化したいだなんて口には出せないはずです。
また、猛烈な引き止めにも合うでしょう。なのであまりオススメな方法ではありません。
退職代行を使って、明日から中小企業を退職
もし余裕を持った日程を確保できず、今すぐ退職したい方は退職代行サービスを使うがおすすめです。
退職代行とは、本人に代わって、業者が退職の意思を伝えてくれるサービスです。
- 退職代行業者への依頼は、LINE・メール・電話でOK
- 上司に一切顔を合わせずに辞められる
- 依頼して即日退職できる
SNSやニュースでも話題のサービスです。
退職代行サービスの会社も20社以上、存在しますが、一番おすすめは業界で一番顧客満足度の高い「辞めるんです」です。
本当に辛い時は抱え込まずに、退職代行サービスの利用も検討しましょう。
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退職代行辞めるんですの評判・口コミ・料金を調査!顧問弁護士監修の安心して利用できるサービス
有給消化を利用すれば退職代行を実質無料で利用できる
先ほど紹介した退職代行サービスですが、相場は3〜5万円です。お金を払えば退職できると考えれば嬉しいですが、人によっては高いと感じる場合もあるかと。
しかし、先ほども紹介したように退職の際には有給を消化することができます。退職代行はこの有給の申請も代わりに伝えてくれます。
個人的にはこれは凄く良いサービスだと思っていて…だって急な退職でかつ「明日から有給で」って言えないじゃないですか(笑)
有給消化を利用すれば退職代行の費用も賄えるのでおすすめです。
以下、中小企業の平均年収から算出した有給の目安なので参考にしてください。
勤続年数 | 付与される有給 | もらえる金額(目安) |
6ヶ月 | 10日 | 165,000円 |
1年6ヶ月 | 11日 | 181,500円 |
2年6ヶ月 | 12日 | 198,000円 |
3年6ヶ月 | 14日 | 232,000円 |
4年6ヶ月 | 16日 | 264,000円 |
5年6ヶ月 | 18日 | 297,000円 |
6年6ヶ月〜 | 20日 | 330,000円 |
バックレは危険!転職の可能性が失われる
本当に辛くて仕事をバックレたくなる気持ちもわかりますが、絶対に辞めましょう。もし隠していたとしても離職票や退職証明書によってバレて転職に悪影響を及ぼすかもしれません。
どれだけ小さい会社でも確実に経歴に傷がつきます。あなたもご存知の通り、中小企業は狭い社会です。どこで噂が回るかわかりません。
またどの業界でも世間は狭いもので、どのように辞めたかといった噂は社外にもすぐに広まります。この情報化社会で無駄なリスクは負わない方が良いです。
バックレたい気持ちもわかりますが、絶対に辞めましょう。
もし本当に明日から会社に行きたくないのなら、退職代行サービスを利用しましょう。退職代行を使えば、退職の意をしっかり伝えたことになるので、バックレたことにはなりません。
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退職代行サービスを使って辞めるまでの流れ
▼STEP1.退職代行サービスへご相談
依頼したい退職代行サービスの公式サイトから申し込みをします。
申し込み方法はそれぞれの業者によって異なりますが、「LINE」「電話」「メール」で受け付けているところが多いです。
相談する前にヒアリングシートの記入を求められるので、回答してください。
この際にはまだ確実に利用すると決まっていなくても大丈夫です。
不安な点や気になる点を相談し、退職代行サービスの利用を検討しましょう。
▼STEP2.代行費用のお支払い
退職代行に依頼すると決まったら、実行する前に代行費用のお支払いを済ませます。
お支払い方法は、銀行振込・クレジット決済が主ですが、銀行振込にしか対応していない業者もあるので、当日の朝に実行してほしい場合はお気を付けください。
▼STEP3.実施日を決め、業者から会社へ連絡
「いつ退職の連絡をするのか?」の予定を決めます。
実施日が決まったら、退職の連絡は退職代行サービスの担当者にお任せして、あなたは退職届を郵送します。会社の人と連絡を取る必要はありません。
▼STEP4.無事、正式に退職!
担当者から、退職が承諾されたという連絡が来たら、ひとまず退職は完了です。
このあと、担当者の指示に従って退職に必要な書類の手続きを済ませてください。
手続きがすべて完了したら無事正式に退職です!
※有給休暇を利用した場合は、「実際に退職が承諾された日」と「正式な退職日」が異なります。
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